巨石群巡礼-4-
2010年 04月 07日
久米島の幹線道路、一周線を時計と逆周りに周り、島の北端までやってきました。北側は200m級の断崖が続きます。その崖の際に造られた駐車場に車を止め、ようやく立神岩へのスタート地点に立ちます。
以前はこの巨石を間近に見る事は、この断崖に阻まれ非常に困難でした。うっそうと生い茂る草木を鎌と鉈でなぎ払いながらけもの道のように細く、急で時にはロープが必要な崖道を延々進まねばならず、ここへ行くときは大抵大人数名で準備をしたチームが計画を練って赴いたものです。数年前に遊歩道がようやく整備され、一般の人々でもようやくたどり着けるようになりました。とはいっても300段近い急な階段と狭い歩道に加え、岩までは往復で2時間はかかるので、少なくともトレッキング装備でいきましょう。急な風雨にも注意が必要です。
長い階段を下りてゆくと、右手には巨大な城壁のような岩肌が見えてきます。その城砦のような景観から、アンマーグスク、天空城(かっこいいっ!)ともいわれています。
ガイドブックの中にはこの天空城の画像が立神岩と取り違えて掲載されていることもあるくらい。道のりはまだまだ半分以上あるのですが、これで帰っても満足できるくらいに見事な岩です。今回ルートが一緒なので敢えて加えていないのですが、まさに主役喰い級(笑)、面目躍如といったところでしょう。
更に遊歩道を進んでゆくとタチジャミの滝に出ます。ここは本当に神が降りるような透明感溢れる光で満ちています。ここで小休止して、マイナスイオンをたっぷり身体に浴びてください。
そしてようやく巨大な1枚岩にも見える立神岩が見えてきます。近づくにつれ、その量感に圧倒。
巨石群エントリー№5 -立神(タチジャミ)岩-
たどり着いたこの日はもう陽も傾きだした頃。海と空と雲、そして島が渦を巻いて動いているような息を呑むグラデーション、怖さを覚えるほどの地球のパワーを感じます。
ふと気が付いた時にはだいぶ陽が落ちてあたりは紅く染まりだしていたので、僕は小走りで帰路につきます。帰りはまた数百段の階段が待っていますから。昇り終えた時にはもう水平線に陽が落ちていました。
-本日の旅・所要時間120分(トレッキング90分)・体力指数★★★-
ここの遊歩道は晴れた日に、できれば一日の行程を計画すると、より一層楽しめるでしょう。これだけ大掛かりな歩道ですが、無料開放、整備されています。しかし岸辺には少なくない様々な漂着物が流れ着いていて、毎年大規模なクリーンナップが行われていますが、急な断崖のため、一日や二日のボランティアでは限界があります。可能であれば、遊歩道へのエントランスフィー替わりに町指定ゴミ袋1枚ご用意いただき、ペットボトル数本程度でかまいません、入り口公園までハイクアップしていただけたらとても嬉しく思います。
実は、けっこう巨石好きなので是非とも見てみたいです。
滝も気になるなぁ (写真はないの?)
きっと私なら4時間位かかるはずね~ 笑