Finepix F600EXR & INON製 UCL-165クローズアップレンズ撮影
2012年 03月 18日
昨年末、紹介してからゲストの方々数人から問い合わせをいただきました。
そして最近、パンダダルマハゼが大好きなダイバーの方から、どうやったら撮れるか、という問い合わせを頂きまして、作例を持ち合わせていなかったので、昨日、近似種のカサイダルマハゼを撮影してきました。
Finepix F600EXR & INON製 UCL-165クローズアップレンズでの最短付近、水深5mで、INON製LEDライトのLE550-Wを真横からハナヤサイサンゴに当てて間接光にし、同じくINON製ストロボS2000をマニュアル発光しています。作例ということで、ノートリミングの3:4の縦横比です。
上記の組み合わせで、愛想の良い個体を探し、30分頑張れば、最近の高倍率ズーム機のコンデジは、昨年後半から、少なくともWebやA4サイズ程度のプリントなどの出力結果においては、一眼デジタルのマクロ仕様と変わらぬ同じ土俵に立ったといえます。クローズアップレンズ1枚足しただけで、ここまで撮れ、そしてこれが数万円の投資ですから。ひとつご注意いただきたいのは、UCL-165を使って高倍率ズームをして撮影すると、被写界深度(ピントの合う幅)が極端に狭くなります、眼に合う、とかでなく、眼のどの部分に合う? といったとってもシビアなピントになり、小さな画像にリサイズする(特にWEB媒体)と、全体的に眠たい低画質な画像、に見えてしまうという困った欠点がありますので、僕はUCL-330の方を勧めます。
興味を持たれたコンデジユーザーの方に、大事なコツだけ書き留めておきますね。
【手ブレについて】
10倍以上の倍率+クローズアップレンズなので、ものすごくブレます。少なくともシャッターは1/150以上で切ってください。できれば1/200以上で。意外と思い違いがあるのですが、ピンボケだと思っている写真のうち、結構な数は実は手ブレだったりします。
【左手にLEDライト、の撮影方法について】
上記に関係するのですが、最近、右手にコンデジ、左手でターゲットライト代わりに大光量のLEDライトを持って撮影されるダイバーの方が増えています。これはこれで有効なのですが、このテクの難度は実は非常に高く、私自身、めったにしません。というより、出来ないのです。被写体は逃げやすくなりますし、体を固定出来ないのでまず手ブレします。この方法が有効なのは、大光量のライトを少し違う角度から、そして遠くから当てる場合で、つまりバディ同志の連携でこそ効果を発揮する方法なのです。ここは結構思い違いをされているダイバーの方、多いと思います。せっかくのバディシステムであり、グループ潜水です。思いっきり楽しく、効率よく、活用しようではありませんか。ガイドやバディ、グループの誰かににサポートを頼むときは5.6枚、にとどめておき、順番でサポートし合うと効率がいいです。
【身体の固定について】
さて、いよいよ本題ですが、解決する一番楽で有効な方法は、両足2点で地面をしっかり固定し、左手と肘などを使ってさらに上体を固定、そしてさらに右手のカメラは左手にそえるか、岩に当てて固定する、そう、最低でも4点以上の固定点を作ってから撮影を始めることです。面倒、と思われた方は、正直コンデジでここまでのマクロ撮影は難しい、です。こればっかりは基本なので省くことはできません。ちなみにウエイトを重くしても、身体が固定されるわけではありません。しっかり手足、ひざ、肘、すべて使いましょう。
【今後の注目機種について】
というわけでアドヴァイスとしては、実はひとつだけなんです。ここまで読んでいただけた方は是非チャレンジしてみてくださいね。残念なことに、FUJIさんは、防水プロテクターの開発を今後ストップしたい(?)方向に向かっていて、現在高倍率ズーム機での純正プロテクターが手に入りません。今後こういった撮影を新規に挑戦したい方は、ヤフオクで当たるか、新規でpowersyot SX260HS、あるいはパナソニックのTZ30の2機種を検討しながら、INON製のマウント開発に期待しましょう。
いろいろ細かく書きましたが、カサイダルマハゼ、すっげーかわいいね。結局それが言いたかった。
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だから、それを伝える一つの方法として
いろんなプロセス踏まなきゃ、って事っすよね。