ウーマガイに泡を見に行く -水中HDRの世界-
2012年 12月 05日
さて、久米島に、夏の王道ポイントの座に君臨し続けているウーマガイという美しいドロップオフのポイントがあります。初めて潜ったのは15年も前でしょうか。そのころはレア物、深場、一眼カメラ道、カリスマガイド全盛期な業界でしたから、ここはガツンと落ちてレアカードをゲットしにいくような潜り方が主流でした。ビギナーダイバーさんと一緒の時は、とにかく壁際を泳ぐ、ざっくり言えばこの二つの選択肢でドロップオフの世界はできていたのです。
しかし久米島に来て1.2年して、ふとこの光景が目に飛び込んできました。なんということか、僕には今まで、その時まで見えていなかった。これだっ! と確信しました。それ以来、ここは僕にとって、泡を眺めにいくこと、グルクンと泡の壁を突き破って沖に向かって飛ぶ場所となりました。
-水中HDRの世界-
かれこれ1年以上水中ブラケット撮影を試してきましたが、様々な技術的要因から水中では現状困難です。
もし+-2段のブラケット画像を0.1秒以内に3枚記録できるとするなら撮影の幅は格段に広がるのですが、今現在この性能がある民生機はありませんので、1ShotRAWからのイメージを主体にせざるを得ないのです。しかしまだ早い(擬似だ)≒ダメだ、使えない。と断じてしまうにはあまりにもったいない。コンパクトな撮影器材だからこそ活きる水中撮影の数年後はきっとあるはずです。
ほんの7.8年前、CMOSでワイド撮影なんか全然無理だ、使えねえ、と言っていた方は結構居ました。今となってはiPhone、そしてGoPro®がありますから、大小を問わずスチルカメラのこれから数年の活路はむしろHDRに特化する方向もあるでしょう。開発費がかさむなら、複数枚の画像が必要でなくなる更に安価な別の技術が登場する可能性が高い、それは処理エンジンや、外部ソフトウェアの向上で充分可能です。
結局のところ、人目を惹く派手なエフェクトや高額な機材投資はそれほど必要ないのです。このウーマガイ、様々な水深と場所で、十数名、泡の裏側の方を含め総勢数チーム20名以上のダイバーがダイビングを楽しんでいます。本当に普通の絵ですが、僕にとってはこれがいいのです。見たウーマガイを記憶のまま表現したい、という目的であれば、HDRイメージは強い味方となってくれます。
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人生最後の一本を問われたら ココ選びます
確かに綺麗だよね!嫌いではないけど、オイラはやっぱり突き抜けた先で青くたたずむ海底に向かいながら、頬をかすめていく流体の感じと加速感、少しずつ迫ってくる来た来た感が、たまりませんな~!あ~垂直降下してぇ~~~!!笑。
良速さん:その逆の泡も交じってますってば。