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GoProHERO3+は水中動画キャプチャー機として使えるのか? -その2-

GoProで撮影した動画を静止画キャプチャーして利用するためには、実際水中でどのような露出設定傾向があるかを確認しておかないと。シャッタースピード、ISO感度などの露出がカメラまかせなので、カメラ側で極端に水中撮影に不向きであれば諦めるしかないのです。

シャッタースピードを最優先して、一気に高感度側にあげてスピードを稼ぐセッティングだと当然画像が荒れるし、ブレブレでもそれはそれで困ります。カタログ上はその画像に対応するfps以下のシャッタースピードにはならないようですから、例えば1080pの60fpsで撮っていれば、ローライトモードをオンにしない限り1/60以下では切らない、ということになりそうです。水中ではこのくらいが妥当ではあります。いずれにしても太陽をいかに味方につけるかがとても重要でしょう。

そもそも何故キャプチャーして使えるか考えたきっかけは、陸上で撮っていて4kと2.7kのカクカク感が凄いなと。たとえば車のダッシュボードから20センチ先で振れるワイパーを撮ってみると。

*解りやすいように縦横比はトリミングしてあります。ワイパーのブレだけご注目。

フォトモード(ISO100 1/629)
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1440pキャプチャ(-1補正/iso400上限/他露出AUTO)
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4kキャプチャ(-1補正/iso400上限/他露出AUTO)
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どのモードでも、ほとんどワイパーをキチッと止めてるんです。画角は違いますがコンデジでシャッタースピード優先で同じ距離から撮るとこんな感じ。ピントはワイパーのある窓ですからピンボケではありません。
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1/60 TV優先 ISO200
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1/160 TV優先 ISO200

少なくとも1/200程度で切らないと止まらないはずなのに、4kのキャプチャーを見てもかっちり止まってるところを見ると、これがGoProの味付けであり、逆に使えるところでもあるのではないか。それは自分が撮った多くの動画のキャプチャーでも疑問に(ラッキー!)と思っていたところで、どうも4kで撮っていても確かにコマ落ちは激しいけれど、なんか1/30とか1/15で切っているようにはとても見えないんですよ。
都合の良いことに最新のファームウエアでは、ProTuneに露出補正とISO感度上限設定が追加されました。水中では非常に有効で、露出をマイナスに振ることで地形に太陽を絡めたコントラストの激しい場所等で白飛びを防ぐことが出来ますし、ISO上限を決めることでシャッタースピードを意図的にある程度コントロール可能になる...はず。
実はGoProHERO3+の画像素子はSONY製。4kで48fpsで撮れる性能を持つ素子が入っていながら発熱とノイズの問題かとは思うのですが、スペック自体は落として発売しています。今後ファームウェアで対応してくれたらうれしいのですが、この大きさの絵を秒間15コマ、数十分切り続けるだけでもこの小ささでよくやっているなぁというのが正直な感想です。

では本題、「晴れた透明度18~25m程度の沖縄の海、水深8~20m」という状況で、GoPro HERO3のフォトモードはどのような露出を設定するのかを見てみます。フォトモード(12M)で撮影しました。同時刻、同地点にて、動画モードでの撮影をすることで、動画キャプチャー時の露出傾向をある程度予測しようという試み。困ったことにフォトモードはProTune設定外の為、露出補正などはできません、これは是非今後の追加をお願いしたいです。この為水中にしては明る過ぎ、派手過ぎ、の画が出てきます...まいったなこれは。今回は露出傾向を見ようということなのでここはサックリ流します。
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水深5m 俯瞰 f/2.8 1/30 ISO189
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水深8m 水平 f/2.8 1/184 ISO100
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水深8m 逆光 f/2.8 1/965 ISO100
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水深10m 俯瞰 f/2.8 1/60 ISO198
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水深17m 水平 f/2.8 1/60 ISO242

まず絞りは2.8固定されています。シャッタースピードは太陽をど真ん中に入れる極端な構図で無い限り、1/60~1/90秒、構図や曇りなど、条件によっては1/30まで下がりそうですが、さすがに1/15程度まで下がってしまうと厳しいのでこれにはホッとしました。
ISO感度はこれを見る限り最低100、なのかな。感度の上がり方は思ったより緩やかで、晴れの沖縄の水深15m以浅では、ISO400まであればなんとか対応しそう。動画モードでは露出補正が確実にマイナスに振れますので、更にシャッタースピード半段程度は稼げるはずですが、どのように影響するでしょうかね。

今回のデータから、「晴れた透明度18~25m程度の沖縄の海、水深8~20m」のコンディションにおいて、動画撮影モードのGoPro HERO3+は、最低1/15、平均1/60-1/90 逆光時と水面下は大幅に上がって数百分の一まで上がるか、そんなシャッタースピードを使っているものと予想されます。これはどちらかといえば平均的な数字に思えますが、近接撮影が主な使用法のこの機種、もしかしたらこれよりより速いかも。
水中で写真を撮る場面では、割と素早く動く魚も多いので最低でも1/30か1/60のシャッタースピードでは切ってほしいのですが普通、あまりにピタっと止めた画像の連続だと動画ではパラパラになってしまいます。でもGoProは割とカチッと止めてくる傾向にも思えます。独断ではこんな感じですが、どなたか解析する方法とかご存じでしたら是非ご教授ください。

フォトモードの傾向を見る限り、GoProの静止画キャプチャーも、極端に速い被写体でなければダイビング環境でも充分に使えそう。でもすっごい近いマンタとかアジ玉とかはキチッと止めたいところなので、1080p(60fps-1920x1080)あたりがキャプチャーには妥当に思います。
しかし実際に4k動画からのキャプチャー画像はやっぱり見ておきたいので最新コンデジのガチンコ画質対決をしてみます。さて、その決着やいかに!?


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by color-code | 2014-04-01 15:19 | 道具 | Comments(0)

沖縄は久米島にある小さなダイビングサービスです。


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