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若夏の風

GW明けからの沖縄本島地方は梅雨真っ盛りでちょっと荒れ模様です。水温は25度付近まで上がってきたのでだいぶ快適になりましたが、梅雨前線が乱高下するので天気予報がまったく当たらない日が多いです。
南西の風のはずが、昼前に一気に北東になったり、雨雲レーダーでも出てない雲が急速に発達して豪雨になったり。今日もなんだか予報通りにならなそうな怪しい雲が全方向に散らばっていて悩ましいです。海上での天候の急変はホント怖いので、ここ1週間は何度か次のダイビングをキャンセルしていただく、という苦渋の決断をする事がありました。やる勇気より止める勇気といいますが、やっぱり落ち込みます。
連日連夜、かなりのまとまった雨量なので島中の河川も増水つづき、赤土の流出も結構深刻なレベルになってきました。礁湖内は透明度も極端に落ち込んでいます。更にその多くは今後外海に出ていくので、サンゴへの影響も心配です。赤く濁った海を見ていると、農地改良前の山と海の水の流れの緩衝地帯と水田を巧みに配した先人の知恵と、その役割の重要さに改めて驚きます。島は暮らしの向上と引き換えに水田を廃し、サトウキビへの補助金農政でもはやなかなか後戻りできない状況にありますが、もとはといえばこれは政治のせいであり、根の深い問題です。少しづつでいい、バランスを取り戻していけたら島の将来はもっと明るいものになるでしょう、そう信じています。

豪雨とうねり、そして赤土による濁り。コンディションはお世辞にも良いとは言えませんが、うねりにたなびくヒドロ虫のポリプを眺めていると、若夏の風を感じます。
若夏の風_a0060407_11304542.jpg

ここ数年、ウミヒドラの仲間は主要な被写体のひとつ。僕は水中撮影のすべてをコンデジとGoProでしているのですが、20倍ズームにクローズアップレンズをつけるとさすがに被写界深度が極端に落ち込み、2枚もつけるともうピントの幅なんてゼロみたいなもので、画面のほぼ全ての部分がまともに結像していない、いってみれば画質の劣悪な画になるのですが僕は結構この感じが好きで多用しています。画質の良し悪し、というのもあくまで要素のひとつですから。
このヒドロ虫もポリプの部分の直径がだいたい1mmくらいです、でもピンがほとんど無いのでその1mmのポリプにすらホンの一部しか結像してくれない、うねったりしているともう大変です。でもこの低画質(失礼)のおかげで逆に絵画のような雰囲気が出せます。

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by color-code | 2014-05-14 11:30 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)

沖縄は久米島にある小さなダイビングサービスです。


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