シモフリタナバタウオの卵塊とハッチアウト

先日、シモフリタナバタウオが岩陰に卵を産みました。根に着く魚なので、毎年産むところはほとんど変わりません。寿命は何年くらいなのか不明なのですが、とにかく20年近く産む場所は数十センチの誤差もなく、きっちり決まってる。こうした事実を見ると、世代を超えても産むに絶好の場所ってあるんですね。悪気はなくとも人の手で環境を変えてしまうことはとても恐ろしい、自分も気をつけます。

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こんな感じの岩陰の奥の天井付近に卵塊を産み付けます。彼らの卵は発育が早く、これはすでにハッチアウト直前。すべての卵をかえすまでは、こうして全身のヒレを広げてこちらを威嚇しながらしっかり守ります。ヒレ全開の形と岩のくぼみの形状が似ているのが興味深いですね、こういうところも産むに適した場所なのでしょう。時折尾ビレや胸ビレを大きく震わせて、卵塊に水流を送っています。

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おや?!
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あ、ハッチアウトしてました。一度始まると早いです、だいたい40分くらいで卵塊はほとんど無くなりました。この魚は、この派手な体色とヒレを広げて大きく見せる示威行動以外に身を守る手段がなく、外敵を攻撃する強い顎や歯もないですから普段、とても臆病です。それゆえ、卵を守る日数も出来る限り少なくなるよう進化したのでしょうか。
いつか1㎝くらいの幼魚をこの眼で見てみたいと思って穴の奥をのぞき込んでいるのですが、いまだ出会ったことがありません。今年は会えるかな~
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by color-code | 2017-04-21 16:52 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)
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