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おたぱっ会主催 ガチンコフォトバトル -2006-


前回に引き続き、ダイビングフェスティバルネタと共に画像公開です。次世代ガイドの写真展と平行して、おたぱっ会のガチンコフォトバトルというステージトークショーにやはり初参加させていただいた。おたぱっ会というのは、もともとサイパンはMOCというダイビングサービスが始めた、文字通りオタクなマクロダイバーが自由に、ねっちりと潜り込めるようにアレンジされたダイビングスタイルのツアーの常連参加者が発起人となって発足した会で、今では百名を超えて、ダイビング業界自体を揺り動かせる可能性のある団体にまで成長した。そしてダイビングフェスティバルという、年に1回の大イベントにこの会が眼をつけない訳が無く、2日間にわたり午後の数時間という、かなりのステージ使用時間を無償で確保しているのである。これはひとえにメンバーのダイビングに対する驚異的な情熱だ。

さて、このフォトバトルの内容は、今回は国内ガイド、海外ガイドが3名づつ参加し、あらかじめ発表された5つの題材に沿った写真を出し、観客の反応で勝敗を決めていくという形式をとっていた。当然自分は国内、そして中堅というポジションであった。対するはフィリピンはリロアン(実は自分の古巣であり、同門対決ともいえる)の、ガルーダ五十嵐、と2週間前に発表されていた。対決名も決まっており、「アヴァンギャルドヘアー対決」という幾分ムリのあるタイトルだ。おいおい・・・・ハゲ2人を捕まえておいて、アヴァンギャルドは無ぇだろよぉ、司会者さん。と思ったが、初参戦ということもあり、会場の場の雰囲気も把握できないまま、画像を選ぶ。去年参戦した参加者から少し情報を仕入れると、信じられないくらいの客席の反応の無さで、ギャグのひとつでも言おうものなら、翌日後悔で寝不足になるくらいにヤバいノリらしい・・・困ったぞ。

とは思ってみたが、この際徹底的にヒールになろうと決意する。下ネタも全開、アヴァンギャルドヘアースタイルと言われたからには、この際下ネタより遥かにタブーなハゲネタで徹底的にいくとむりやり決めた。自分がヤバい方向に行っているのは自分でも解ったがもう泊まらない、手近な魚に次々と「ヅラ」を被せてゆく。ちなみに使用したのは、社長の髪の毛を切り取った川本ヅラと、同僚のジュンペーヅラ、そして社長のカミさんの3点。まさかこうなるとはおもわなんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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題目(1)ウジャウジャ
これはウルトラマンとか、筋肉マンと呼ばれるホヤの仲間、人の顔に最も近い生き物とも言える。ここまで込み合うと、埼京線下り最終列車を思わせる暑苦しさだ。司会者もさぞコメントしづらかったに違い無い、僕が逆なら2秒で無視して流してしまうかもしれない、事実、僕はマイクをもったままこの後延々シャベり続けることになる。ここからが大暴走の口火であった。


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題目(2)曲線
これもホヤの仲間なのだ。ホヤの丸さと眼に見えるラインがどうしても人に見えてしょうがない。この時点で本来のテーマのお題目がほぼ無関係になり、暴走が始まった。というより、僕は実はこんな画像を撮りたくて写真を撮るとき、ファインダーを見ながら求めているのではないか? という錯覚に陥っており、今から思うと酒も飲まずにナチュラルに錯乱しているのだが、これを僕の中の心象風景ですっ! と言い切り、ここらへんで早くも司会者を沈黙させてゆく。対するガルーダもステージプレイの歴戦のツワモノ、こんな陽動作戦はカウンターでかわし、まくってくる。さすがに手ごわい、一気に緊張が高まる。

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題目(3)こんなの見せます、撮らせます!
・・・・・・・・・・・終わってるしこんなん居ねぇし・・・・・・しかし僕はもうそんな事は関係ない。やはりこんな人居るよね? ねっ?? と言い切り、もはや司会者お手上げ。

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題目(4)こんなの出た事ありますよ
ここまでしつこいとだんだん辛くなってくる・・・・・・・・・・あと2枚もあるが、ここは我慢のしどころ、心臓破りの坂を上ってるんだ、持ちこたえろぉぉ・・・会場に土下座して持ちこたえる。

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題目(5)○○に見える写真
司会者は、何に見える写真を出してくれるんですかぁ?? と、いかにも脳天気風に聞いてくるが、もう笑顔のまま、眼がすわっていて、僕も司会者を正視出来ない状態に。そして観客も聞くまでもなく解ってるわけで・・・人に見える写真にきまってんだろっ! って。あい、そうですとも、人に見える写真です。でも、こういう人、居るよね???

さて、結果であるが、いうべくも無い、退廃、基、大敗であった。こうして魚にヅラを被せたらどうなるんだろ? という安易な発想から生まれたフォトバトルは、惨敗という形で幕を閉じ、その日から塩入淳生、フェスティバル期間中、通る人全員から、指を指される人間となったのでした。合言葉は、これ、作るのに何分かかったのぉ? と、これも被せればぁ? と、おお! 今日のズラ(ニットキャップ等)、いいねぇー! の3つである。ある意味オイしいかもしれないが、本人は覚悟してやったにせよ、大分辛いものでした。しかし運営局のおたぱっ会側からは、ここまで会場を汚れてくれる人がそんなに居ない(当たり前)と見え、来年も呼ぶからぁー、と、優しい言葉をかけてくれたのであった。チクショー、来年は大マジでやるからねん。

さて、対戦相手のガルーダさん。自分もガイドをしていたことがあるフィリピンはリロアンで、トロピカルパラダイスというダイビングショップを運営している。名前もそうだがとてつもなく濃く、5頭身はあろうかというデカい顔を持ち、服装は常時軍物、ヘアースタイルは見れば解るが完全にイッてしまっている。大道具やバンドマンをした後にガイド業に携わり、その強烈な外見に加えてトーク、ギャグセンス、宗教や食べ物に至るまでの広範な知識、まさに一流で。そしてガイドとしての実力は、画像を見れば一目瞭然、本当に全てを備えたまさしく「神のけもの」であった。この人材はこの業界に数年に一人しか生まれることは無いだろう、それは周りに居あわせる大御所ガイドも間違いなく感じている。しかもこの野生の裏側には、非常に明晰なもう一つの顔も併せ持っていることは、今回初めて会って一時間もしないうちに、ゾクっとするくらいの質感をもって感じられたのだった。来年、是非また絡みたい相手でした。今回は完敗、でも楽しかったからいいの。
by color-code | 2006-02-11 06:04 | Comments(0)

沖縄は久米島にある小さなダイビングサービスです。


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