庶民の足
2009年 12月 30日
オートバイの後ろに持ち主が思い思いにデコレーションした荷台兼座席を据えたこれがフィリピンの一般庶民の足です。
シンガポールやベトナムなど、東南アジアの他の国ではシクロといえばいいのかな、トライシャもこの部類、日本では、もっと広く言えばリクシャー(力車)です。この動力が4輪になったのがジプニー、名前から連想されるとおり、ジープの顔があって、それを長く荷台を延ばした形をしているのが王道。この辺になってくると、デコレーションにもかなり熱が入ってきて、グラフィックにライトにカウルにミラーにてんこ盛り状態、ここに最大積載重量載れるだけとかの注意書き一切不要、キャバ嬢も引くメガ盛りテンションの車体も増えてきます。最近はイタ車的(?)なのも見かけます。
この手の車のエンジンは殆ど日本製の軽く30万キロくらい走ってそうなエンジンとシャーシ程度から好きに荷台を延ばしたり座席入れたり角生やしたりして自作します。サイパンダバスやねこバスも真っ青のこんなのもあるんですよ。これだけのものが自作できるのに、実は自国の車メーカーは無いってところが最高に素敵なところ、ついでに車検もない。こんな車、自作して乗れたら誰だって夢中になるに決まってる。でもこれで立派に営業して、沢山働いているし、オーナーも乗客も楽しんでる。日本のそこらへんのええ格好しぃとは別なんです。こんな風にいつまでも子供と大人が大差ないことにあけっぴろげなところがフィリピン人のいいところ。僕も好きです。
でもこのフロントガラスの視野の狭さで・・・クラクション鳴りっぱなしでめっちゃ飛ばすんですよ、慣れないと怖いです(笑)。
島で乗り回しみたら、もてるよ!