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明日から海再開予定です。

台風17号のおかげで昨日から陸に干されてます。勢力が強くなったので、まだまだ久米島も強風圏、午後には少し風も収まってあとはうねりが消えるのを待つのみ、明日から潜ります。


今期は台風の無い前半の影響で、まだまだこんな幼魚がちらほら居ます。

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サンゴに褐虫藻がみるみる戻っているのを見るのが嬉しいこの頃の海。ちいさなこのヨゴレダルマハゼも一安心でしょう。

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台風が通過するたびに0.5度くらいづつ水温が下がってゆく沖縄の秋、明日は28度前半の海域もあるかもな、そろそろウエットも衣替えしないと。

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by color-code | 2016-09-27 09:04 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)
台風一過

水温戻った。ただいま29度弱です。月末には28度になりそう。

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生き残ったサンゴにはやく褐虫藻が戻ってくれますように。
そして台風に気を揉む季節がやってきました。
精神的に、そしてなにより経済的にやられてますが、これも自分で選んだ自然相手の仕事、うまく付き合っていかなきゃね。

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by color-code | 2016-09-21 17:50 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)
ナンハナリ・ヤセミドリイシ群集2016

同じ海域のサンゴでも、白化しないものとそうでないものがいる。また海域や水深が違うと微妙に被害の傾向が変化してくるのはずっと気になっていました。

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ハナヤサイサンゴや波浪で折れて飛び火して繁殖するようなミドリイシ類も比較的強いし、潮間帯のサンゴにはとんでもなく高い耐性のものが居る。
高海水温というのは白化の大きな要因であるけれどもそれひとつだけではない事は議論されてきたし、徐々に研究成果があがってきました。
他の要因として考えられるのが3つで、紫外線と潮流、そしてバクテリアについてはまったく新たな知見で今冬のサンゴ礁学会でも発表があるそうです、やはりそうだったか、という思いです。興味のあるかたはこちらのリリースを参考にしてください。

・透明度が低い、水深が深いと改善<<<紫外線の強さ>>>透明度が高い、あるいは水深が浅いと悪化
・常にあり、速いと改善<<<潮流>>>澱むような場所では悪化
・外海、へき地だと改善<<<陸性バクテリア>>>河川、湾内、人間活動域の近くだと悪化


ではこの3要素を久米島の各エリアに自分の感覚で当てはめてみる。◎=プラス要因大 ○=プラス要因小 △=マイナス要因小 ▲=マイナス要因大

・ウーマガイ 透明度高い▲/バクテリア平均的△/潮流平均的○
・ナングチ  透明度低い○/バクテリア多い▲/潮流平均的△
・トンバラ  透明度高い△/バクテリア少ない◎/潮流あり◎
・赤灯台   透明度低い◎/バクテリア多い▲/潮流少ない▲

おおまかな指標だけれど、プラス要因が上回ったのがトンバラ。そして事実、白化はしているが、踏みとどまっている個体が数多いのもトンバラ。逆に干潮時に水深50センチくらいになる内海のサンゴ達はほぼ全滅している。紫外線が強烈で、陸生バクテリアが多い内海、潮流の影響も受けづらいという状況ではやはり厳しい。外海にも関わらずウーマガイからトンバラザシにかけての北の棚上の被害が大きいのは、水深が浅く透明度が高いので紫外線の影響が高いのと、満潮時にリーフを乗り越えてやってくる内海の海水と、港内、浚渫された航路内の養殖事業等の陸性バクテリアの影響も強く受けているかもしれない。


このようになかなかに厳しいサンゴ白化の中、ようやく台風も接近するようになりましたが、まぁ遅いですよね。もっと直接的な、自分の身体で感じとれるような希望があってもいいじゃないかという気持ちです。実は海水温の影響をほぼ受けないと思われる種もあります。
下の写真はナンハナリ海域の水深32m、ヤセミドリイシ群集の今。

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白化?! なにそれ?

7月下旬くらいになんとなし確信としてあったのですが、ただの一ダイビングガイドなので多少なりとも信憑性を持っていただくには、生き残ったサンゴとそうなれなかったサンゴがは明瞭に確認できる環境になるまで待ってもいいだろいうということで今になりました。
ここ、2年前の2014年の8月にものすごい台風で壊滅しているんですよ、ほぼ完全に更地になりました。浅場は未だに廃墟にしか見えない岩盤が連なっています。でもヤセミドリイシはこの高海水温の中、絶賛回復中。弱ってない、白くない、むしろ生き生き。今まで通りの回復スピードで生息範囲を急速に拡大しています。ヤセミドリイシは暗く深い水深に隠れ住む日陰の存在です。その人知れない大繁栄が再発見されたのはわずか数年前の2010年のこと、NHKとWWFが公式にアナウンスするまで、ほとんどのサンゴ研究者もダイバーも信じてくれませんでした。生存の為に長い年月をかけて褐虫藻による光合成の効率を捨て、骨格の強度を諦め、人の眼の届かぬ深場へ居を移したこのヤセミドリイシは、透明度の高い、太陽光の降り注ぐ浅海では繁栄できません。枝ぶりだって不規則で脆く、とても綺麗とはいい難い。

ちなみに先の指標をナンハナリに当てはまると。
・ナンハナリ 水深深い◎/バクテリア表層のみ○/潮流あり○
となる。ヤセミドリイシがこの海域の中深度を選んだのは決して偶然でないことがよくわかる。 この条件と、強い骨格や褐虫藻による光合成エネルギーを最大限使うといった、多くのサンゴが持つ優位性を放棄した彼らならではの強みがあればこそ、30度の水温でも彼らは無傷なのだ。


サンゴは数え切れない多様性に満ちていて、こんな状況でも希望を見せてくれる。
今、改めて感じるのは生物は、皆つながっており、か弱く、だからこそとても強い、ということ。

なんという命の強さだ。

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by color-code | 2016-09-17 15:45 | ナンハナリ大群集・サンゴの話 | Comments(0)
涙の数日クローズ

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おい16号、相当にいまさらだぞ。しかもタイミング最悪だぞ。もうちょっと空気読めよ。
いやまった、この際気圧は読むな、下に行け。

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by color-code | 2016-09-14 21:39 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)
ほんとに当たり年

今年は梅雨時期に居ついたヘルフリッチがまだ居てくれる。しかも複数個体。
島の北側の人気ポイントなので、南風が吹く今時期は1日数回のボートが停まり、ほとんどの店に知れ渡っているから週末なんかはもしかしたら数十人単位のダイバーが見ているわけだ。

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1日数十人が朝から夕方までひっきりなしに部屋に入ってきて、パシャパシャ撮られた上に、ひどいときには砂をかけられる日々が続いたら、僕なら十日で鬱になって出社拒否するよ。

そんなことを数か月続けている彼らはすごい。尊敬してます。あまりいかないようにしてるのでこれからも末永く居てくださいね。
ここのところ、水温28度台のサーモクラインが海域のところどころにでき始めました。少しづつ秋です。
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by color-code | 2016-09-11 14:30 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)
2016年サンゴ白化後半の状況

台風10号は結局、沖縄本島地方の東海上にとどまった後、本州へとUターンしました。想定外の進路であったし、特に東北、北海道への甚大な被害は心が痛みます。用心の範疇を超えた風雨が襲ったのではないでしょうか。今後の復旧がどうか速やかに行われますよう祈るばかりです。

北風の日が珍しく数日続いたため、浅瀬の水温は暫定的に29度台に下がったが、すぐに30度台まで戻るだろう。結局8月まで一度も台風が接近しないまま、久米島は初秋へと向かおうとしている。状況は当然ながら劇的な改善とはいかず、初期の7月に白化が始まったサンゴ群体の多くには既に藻が生い茂り、礫へと変わりつつある。

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とりわけ1998年に起きた今年と同規模の白化を経験してきたダイバーは今、複雑な感情を抱えながら海に潜っていると思う。白化したサンゴ達の多くはもう手遅れで、生き残った群体も疲弊しているものが多く、ただただ回復を見守るしかないという諦めのきもち。そしてサンゴは海が元気である限り、自分たちが思うよりはるかにしたたかで力強く、数年で驚くほどの回復をしてくるという事を体感として知っているゆえの楽観。
そんな相反する感情の奥に沈んでいるのは、この白化を死の直前の美しさとか、回復への願いとか、地球がおかしくなっている。など、そういった表現を使って発信することへの、ある種の後ろめたさだ。


実は、今から18年前の7月、僕達ダイビングガイドはこの状況を理解していなかったし、数か月後を想像できなかった。8月号あたりのダイビング誌は、各国の海中がパステルカラーでとっても綺麗ですよとか、まるで樹氷みたい! といった軽いトーンのレポートであふれていた。
褐虫藻や白化などという単語をほとんどのガイドが知らなかったのだから仕方ない。そしてその1か月後、目の前の光景を見てようやく悟り、研究者、報道の見解も聞こえだし、喜々として潜っていたひと月前をひどく後悔した。更に当時のガイド達の間には、海の事は何でも知り、より最新の珍しい知見や生物を見せる、撮らせる事が至上という空気がダイビングシーンの本流であった為、時に自分たちの無知を責め合うような事も起きた。事前に知識があっても止めようもなかったのに。


僕はというと、澱のように溜まったこの感情を、今も心の奥にしまい込んで今年のサンゴを見ている。
たとえばクマノミと共生するイソギンチャクが主に白化によって死ぬ、あるいは引っ越した例を、僕ははっきりと思い出せない。大半のイソギンチャクは晩秋には褐虫藻を再び獲得するだろう(このプロセスをこそ今知りたい)。サンゴの白化を原因として家を失う多くの他の魚と比較すれば、クマノミの生存率は遥かに高いに違いない。
白化したイソギンチャクに寄り添うクマノミ、というわかりやすい記号の隣に、本当に生存の危機にある生物が無数に居る。数回目の白化の季節を経て、僕の中でこのずれが次第に大きくなってしまい、そういった手法で表現すること、見聞きすることに、なにか違和感がある。
蛍光色に満ちた海は異様であるが、美しい。でも悲惨だ。美しさや綺麗さだけが強調されて現地から発信され続けることはいくつかの危うさも抱えていると感じる。

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すぐ隣に同種の健康なサンゴが立ち、いつもどおりにスズメダイやゴンベ、甲殻類に住居を提供している海の不思議を目の当たりにしながら今日も潜る。このまったく同じ形状のサンゴ群体は実は別種なのだろうか、それとも隣り合ったわずか数センチの立地に乱流などによる劇的な環境の違いが生じているのか、非常に狭い範囲で、まさかなにかしらの耐性を獲得しつつあるのか。そもそも褐虫藻は一体何種類居て、高海水温、phに対する耐性はそれぞれどう違うのか、いや、その前に水中にそれこそ空気のように比較的均一に漂っている生物なのか。何度目かの大規模な白化を経験しているにも関わらず、相変わらずほとんどの事はわからないままだ。
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カンザシヤドカリが住むサンゴもこうして藻が付いたものが多くなった。この状態から彼らはどのように生きてゆくのか。そんな素朴な疑問に解答が出ない。

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宿主が礫化したら家を失うこうしたハゼの仲間達にとってはかなり厳しい状況。すぐ隣に競争の無い状態の宿主があるという奇跡が必要だ。


スクーバダイビングはとても楽しくて奥が深い遊びだから、この現実をしっかり受け止めよう。折しも海中は学生さんの合宿シーズン。人間の愚かさを嘆くのではなく、海やサンゴに対する興味や驚きに昇華していただけるような一日にしなくては。方法は無限にある。頑張ろう。
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12/28-01/02 与那国ハンマーリバーツアー 定員となりました。
ここ数年、ダイバーの憧れ、ハンマーリバーが爆発中の与那国。人数5人限定で年末年始ツアーを募集中です。冬でも水温は24~25℃、ハンマーを狙う西埼までは港からボートで5分以内、1本づつショップに帰ってシャワーで温まることが出来ますので冬の海でも快適です。
ここ数年は毎日数百単位のハンマーリバーが連発という状況、基本的に全ダイブリバー狙いをします、一昨年は安全停止中に推進真横数mにハンマーリバーが登場するなど、世界でも類を見ないダイビングサイトへと成長しました。参加ご希望の方、体育会系ノリではないのでどうぞご安心ください。ただし器材セッティング、エントリー後のヘッドファースト潜降、ガイドの水深をキープできること、撮影機材は自分で管理できることが必要です、スキル的に心配のある方はお問い合わせください。

与那国ツアー開催日程
・日程12/28-01/02(最大14ダイブ)
・ダイビンスサービス あーびゃん
・宿泊 併設ペンション(2名1室インバス)
・航空券手配もご希望により承ります。

詳細はお問い合わせください。
カラーコード:塩入淳生 shioiriatsuo@yahoo.co.jp

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by color-code | 2016-09-01 13:03 | ナンハナリ大群集・サンゴの話 | Comments(2)