シモフリタナバタウオの卵塊とハッチアウト

先日、シモフリタナバタウオが岩陰に卵を産みました。根に着く魚なので、毎年産むところはほとんど変わりません。寿命は何年くらいなのか不明なのですが、とにかく20年近く産む場所は数十センチの誤差もなく、きっちり決まってる。こうした事実を見ると、世代を超えても産むに絶好の場所ってあるんですね。悪気はなくとも人の手で環境を変えてしまうことはとても恐ろしい、自分も気をつけます。

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こんな感じの岩陰の奥の天井付近に卵塊を産み付けます。彼らの卵は発育が早く、これはすでにハッチアウト直前。すべての卵をかえすまでは、こうして全身のヒレを広げてこちらを威嚇しながらしっかり守ります。ヒレ全開の形と岩のくぼみの形状が似ているのが興味深いですね、こういうところも産むに適した場所なのでしょう。時折尾ビレや胸ビレを大きく震わせて、卵塊に水流を送っています。

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おや?!
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あ、ハッチアウトしてました。一度始まると早いです、だいたい40分くらいで卵塊はほとんど無くなりました。この魚は、この派手な体色とヒレを広げて大きく見せる示威行動以外に身を守る手段がなく、外敵を攻撃する強い顎や歯もないですから普段、とても臆病です。それゆえ、卵を守る日数も出来る限り少なくなるよう進化したのでしょうか。
いつか1㎝くらいの幼魚をこの眼で見てみたいと思って穴の奥をのぞき込んでいるのですが、いまだ出会ったことがありません。今年は会えるかな~
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# by color-code | 2017-04-21 16:52 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)
梅雨入り早めかな?

早くも梅雨前線が沖縄付近を上下しはじめている向こう一週間の天気図。今年はちょっと早いかもしれません。ゴールデンウィーク中は晴れ間に恵まれて欲しいけれど、貯水率も下がってきているようで悩ましいです。
しかしこの時期は前線が居座るおかげで今日は南風、明日は北風と、数日おきに風がクルクルするので逆に色々なポイントに行きやすいのです。久米島の海中は南北でだいぶ地形が違いますから、ポイントバリエーションが豊富なのは梅雨時ならではですので、これからいらっしゃるダイバーの皆さん、雨と晴れと、風を楽しみながら、この季節の沖縄の海を満喫してくださいね。

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写真はカエルアマダイの黄化個体。なぜ黄色なのかはいまだ謎。
巣穴から首を出して、まわりをキョロキョロしながら、なんだ? なんだ?! ってやってる姿は見ているだけで楽しい。
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なにかに似ていると思っていたけれど、オバQそっくりでしたね。馴染みがなかったオバQがだんだん可愛く見えてくる逆転現象105.png
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# by color-code | 2017-04-20 10:20 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)
春うらら

数日ぶりに日差しが戻った久米島。ぽかぽか陽気、おひさまが気持ちいいです。弱い北風なので、蒸し蒸しもなし、とっても快適な海でした。ランチを終えた昼下がりの海は眠くて眠くてあくびが出そう、レギ外れそう。

液晶も心なしかもわ~んとぼやけて。2mmだから無理もないか。

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明日はまた南風です。
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# by color-code | 2017-04-19 17:09 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)
春の訪れ


水温もようやく25度になりました。今日は久米島沖合ににっぽん丸も停泊中。春の沖縄本島地方と奄美地方の周遊を楽しんでいます。ゆったり船の旅、憧れますね~。

春の肴といえば鰆ですが、久米島のダイビングで春のサカナといえば人気上位に挙がるヒメヒラタカエルアンコウ。

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ご覧の通り平たくて小さくてかわいいです。木漏れ日の中に居るような不思議な雰囲気に撮れました。
これが棚上に出だすと僕たちもいよいよトップシーズン入りを実感します。
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# by color-code | 2017-04-17 18:00 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)
しあわせの黄色い軽バス

僕は仕事にずっと軽バスのホンダ・アクティーを使っています。かれこれ20年弱フルモデルチェンジ無し、日本車どころか世界でみても驚異的な長寿車。うちはだいたい2~3人で潜っていますしね、4人乗れて3本分のタンクと器材が積めれば十分ですが、余裕で積めます、使い勝手文句なし、最高。

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初代は真っ赤に塗って、よく郵便局の人と間違われていました(笑)。次にスカイブルーに。真夏の久米の空によく似あい、この色も好きでした。そして今回は黄色。トレンドカラーだし、ずっと黄色い車に乗りたかった。

これ、ずっと手塗りなんですよ、しかも普通にアサヒペンの油性。2300円くらい。塗る、塗る、ひたすら塗る。液ダレしようが虫がとまろうがお構いなしに塗り続けると、あら不思議、いつのまにかボディが木の手触りに(笑)。

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ダイビング用に車両を使用すると、久米島だと大体3~4年で寿命です、もう2年でサビサビです。沖縄本島の使い方だともう少し伸びますね、移動と車両内部のスタイルの差です。で、このアサヒペンスタイルだと車体に関しては5、6年は確実、あとはエンジンとか他の問題だけですね、非常に耐久性が上がります。最近、ようやくキワモノ扱いを脱し、何台か仲間を見かけるようになりました。なにより気分で数千円で車の色を変えられるって、気持ちいいですよ、内地じゃさすがに勇気要りますしね。

相変わらず軽バス営業の小さなサービスですが、今年も元気に頑張ります。
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# by color-code | 2017-04-15 09:34 | ねじれ頭がぷかぷかぶーん | Comments(0)
10年目に入ります。

この久米島でダイビングガイド業をはじめて10年目になりました。いまだとてもダイビングサービスを名乗っていいものやらと考えるような小さなクルマと事務所ですが、皆様に支えていただいて今日まで生きてくることができました、ありがとうございます。
気づけば歳も重ね、ガイドとしての旬はとうに過ぎ、体力や老眼と向き合う日々ですが、頑張って努力すればほんの少し、どこかに伸びしろが残っているかもしれません、今年もたくさん失敗するでしょう、もちろん大成功もその数倍するつもりです。そこから出来る限り学びたいと思います。何より、一緒に海に入っていただくゲストの皆様にその日のベストを尽くし、頑張りたいと思います。
そして来島したいただいたすべての皆様に最高の休暇が訪れますように。これからも変わらぬ自分達の望みです。

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私事ですが、昭和46年4月6日生まれの今日、46歳になりました、よく見たらトリプル46。宝くじ買おうかな~♪

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# by color-code | 2017-04-06 10:59 | うみのいろはそらのいろ | Comments(2)
低画質も、やり続けると好きになる。
イソギンチャクモエビの模様と色彩は、エビ全般の中でもトップクラスの美しさだと思う。あちこちに普通に居るから、ダイバーにはあまりつきまとわれることはない。彼らにとっては幸運な事だろう。
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ところで人間の眼は、光学的性能という面でそれほど高性能ではないそうだ、いや、むしろ低性能らしい。そういえば視野の左から右隅までクッキリとピントが合っていることもないし、鷹の眼のように数倍に拡大してゆくと遠くに見えていた数センチのコップの柄に小さく文字が見える、とか、そんな様々なことがおおむね困難で、結果、記憶に残る数々の光景で、フォーカスが来ている部分はごくごく僅かだ。自分なりに解釈すると、人は時間を巧妙に利用してすさまじい速さのズーム移動とオートフォーカスで各所にピントを合わせつづけることによって、これまたすごい速さで脳内に書き込んでいるのだろう。それを一枚のイメージ、または動画にして、必要であればや物理的な要因関係なくスチルとムービーの枠を行き来し保存、編集している。ただ、こんな膨大で高度な処理を24時間続けられないし、その内容が必ずしも自分にとって歓迎できるようなイメージばかりではないから、次々に消去していかないと大変なことになる。大切な、忘れたくない事を身体に残すためにも、忘れることは大事なのだろう。おかげで大切なことは忘れないでいられるし、それを更新し、忘れたくないものを新しくしていける。

こんな改まったようなことを書くのは、今使用している撮影機材の画質がなかなかに低いから。かれこれ1年くらい撮影機材の入替準備をしていて、それがまたややこしいことに長びいているのだけれど、今が最も道具が危機的状況です。カメラもハウジングもボロボロまで使い倒して息絶え絶え、液晶はiPhoneみたいに割れまくってるし、シャッターボタンはゆるゆるで、1回切るごとにスレートペンでほじくり返して使っている始末。そんな老朽セットに爆安のクローズアップレンズで無理やり倍率あげてるから、マクロ撮影では画面の中心10%弱くらいを除いて全て歪む。被写界深度もたぶん0.2mmくらいしかないと思う。たまにゲストさんから「どうやってあんなにボカしてんの?」って聞かれます、いやいや、ボカしてるんでなく、ボケ、かつ大きく歪んじゃってるんです。ホントは黒バックの周辺までカッチリとか、引いてこその美学とか言ってみたいけど現状、ちょっと自分には無理ですね。ワイドなんか目も当てられないから最近はもっぱらGoPro頼りです。

そんな風に悪戦苦闘して使い続けるうちにあることに気がついた。このピント以外、ほぼ画面の90%以上ボケボケのイメージって、すごく集中してファインダーを見ながらシャッターを切る瞬間の自分の頭の中のイメージそのものではないだろうか。
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この時はキンチャクガニの卵に眼がはっきり見えていて、そこだけなんとか見たい、撮りたいと思って集中していたはず。中心の抱卵中の卵に向かって、ギュイィーンって視線が集中してゆく感覚は、眼球に映り込んで脳に信号が行って処理される前の瞬間のイメージの数千、数万の中の一枚なのかもしれない。こういうのが撮れるから画質の低い撮影機材も決して悪くない。これ、一眼レフで上等な100mmマクロで撮ったら全部きっちり表現しちゃいますからね、いや、TGシリーズの顕微鏡モードでももっと全然大丈夫なはずなので、こうしたイメージをソフト無しで出力するには、今となっては意図的に光学系の性能を落とすしかない。低画質の機材と格闘しつづけていることは、逆になにか、得難い体験をしているのかも。画質は劣悪で、生態記録としても価値のないイメージ。しかし、僕の経験したその瞬間は確かにこれだ。それっておもしろいと思う。

目線を変えると楽しいな。っていう話でした。明日からしばらく陸仕事&陸遊びです、水中業務再開は4月2日からとなります。命沸きはじめる季節、春の久米島でお待ちしています。

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# by color-code | 2017-03-24 13:45 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)