病者の祈り
2004年 02月 01日
慎み深く従順であるようにと 弱さを授かった
より偉大なことができるように 健康を求めたのに
より良きことができるようにと 病弱を与えられた
幸せになろうとして 富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった
世の人々の賞賛を得ようとして 権力を求めたのに
神の前にひざまずくようにと 弱さを授かった
人生を享楽しようと あらゆることを求めたのに
あらゆることを喜べるようにと 生命を授かった
求めたものは一つとして与えられなかったが
願いはすべて聞きとどけられた
神の意にそぐわぬ者であるにもかかわらず
心の中の言い表せない祈りは全てかなえられた
私はあらゆる人の中でもっとも豊かに祝福されたのだ
- ニューヨーク・リハビリテーション研究所の壁に書かれた患者の詩 -
今年の僕は 2週間の入院から始まった
間違っても良い船出では無い 年越しと正月だった
ガイドの仕事柄 体をまともに動かせない事態に
焦りとやり場のない怒り そして恐怖で身体が震えた
病室と待合室の数十mの生活圏
窓の外の天気と壁をひたすら見続ける
毎日 壁に貼られたこの詩を見ていると 不思議と心が落ち着いた
僕は 人に宣言できるような立派な信仰を持ちあわせていない
これからも無いだろう でも こんな信仰なら
理解しようと思えるかもしれないと ふと 思ってしまった
今はもう全開で潜っています
快気祝いということで お祭り騒ぎを1枚!!