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燃え盛る物欲をどうにかしてん

今、僕のモニターの前の裏画面には、とあるサイトのショッピングカートが表示されており、そこにはパタゴニアのインファーノジャケットのMサイズが1着入って、あとは購入をクリックするのみになっている。値段は、40%OFF、この会社の製品では、おそらくは破格に近いのではないだろうか。しかし、30分前から迷っている。何に迷っているのか今考えているのだけれども、40%OFFでも高いその値段か、機能性やデザインに一分の不安があるのだろうか、本当は何かなんでもいいから買いたいだけなのか、自分を図りかねて30分経つ。
いや、こんな優秀なソフトシェルと、この値段で手に入るのなら、問題はないはず。貯金はまだある。

何らかの思想や品を、お金で買うのはは今も昔も変わらない。ブルガリしかり、レンジローヴァーしかり。食べ物はその極み。でもリサイクルに、コストがかかるというあたりまえの事を、僕は20年前、考えもしなかったし、水にお金を払う事も考えもしなかった。リサイクルした素材を使い、なのにそれゆえ高くなるという暴挙を、環境に対する姿勢を身に纏う事に対する対価として数万の上乗せをするという意外な発想を持って、しかし確信犯で売り出した衣服がある事を知ったのは、どうだろう、6.7年前のことだろうか。しかしねー、高いぞおい。何故こんなに高いのだ。フリース1枚が何故1万5千円するのだ、リサイクルフリースがだ。そう思っていた、いや、今でもそう思っている。だから僕はこのボタンをクリックできないのだろうか・・・?

服を高額で売る理由が、環境保全であるという思想。その新たなる価値観を着る事に、数万を上乗せできる意思のある人が買う服・・・、では、それを40%OFFで購入する僕は、はたしてその会社の理念を着ると言えるだろうか? そのようにして買った服が、当分の間、リサイクルされない確信が、僕にはあるかい?

僕にはこの服は、まだ身の丈に合わないと思うので、やめます。ユニクロのフリースでいいや。
by color-code | 2005-04-11 22:47 | ねじれ頭がぷかぷかぶーん | Comments(0)

沖縄は久米島にある小さなダイビングサービスです。


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