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ウミウシの水引

昨日から大荒れです。北西の強烈な風と真冬の寒気でちょっと行き場がなくて困りましたが、他ショップさんに助けて頂いてなんとか海に出れました。
そんな海況なので、砂地でまったりじっくりスタイルです。水温は戻って21度台、そんなに粘れませ~ん。


そんな中、3匹のコナユキツバメガイが隊列を組んで行進してきて一斉に廻り右したかと思ったら。

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グルグルしはじめて。

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…合体。もはや3匹じゃなくて1匹。
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なんだか水引を連想します。
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実はこれ、交接中なんです。雌雄同体のウミウシは普通2匹で交接するのですが、中には3匹以上で団子状態で交接する場合もあり、コナユキツバメガイは結構多いみたいです。


交接より、水引の方が気になったので、陸に上がってから調べてみると。
【水引-あわび結び】 
結びを解くのが難しい結び方なので、「繰り返すことのないように」「今回一度で終わる」という意味を持ちます。両端を持って引っ張るとさらに強く結ばれることから、「末永くつき合う」という意味も持ちます。


うーむ…深すぎる。
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by color-code | 2018-03-22 15:53 | うみのいろはそらのいろ | Comments(2)
廊下に立ってなさい。

かなーり不満そうにしてるふたり。いや、四人。なにやらかしたんだか。

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自分は小学生の時にかなり立ちましたね~。冬場は廊下が氷点下なので、かわりにストーブのバミリテープに沿って正座させられる刑というバージョン違いもあって、隣で正座してた友達のジャージから煙出てえらい騒ぎになった。そういえば「おまえら豚以下だ、給食床で寝て喰え!」の刑もあったな。さすがに何度目かにキレて数人で午後の授業ボイコットして帰ったんだった。昭和あるあるですわ。

でもオトナになっても結構かわらずなんですよね~廊下じゃないだけで。心の中で立たされ続けてたり。

水の中入ればなおるもんね。
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by color-code | 2018-03-13 08:17 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)
間合い

パーソナルスペースという言葉が日常なこの頃。なんとも残念、では決して済ましたくないハラスメントの数々。男女問わず、決して他人事でもなく、自分にも日々起こる。
水中に戻ればモンツキカエルウオの雄の決死の婚活が今日も行われている。アジ達がいつ喰らおうか徘徊するなかでのフルジャンプ。見てるか! そこの彼女! 死ぬ気でい
くぜ。

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間合いを知っているのはどちらなんだ?
そんなことをぼんやり考えながらこいつが飛ぶのを待つ1ダイブ。


フル装備の100mmマクロレンズにストロボ2灯に高級LEDライトを使ったところで50㎝まで寄れるわけもなく、かといって警戒心なく飛んでくれる150㎝以遠はあまりに遠い。顕微鏡モードでコンデジ界を征服したTG-5でもどうにもならない。人が使う機材の間合いが通用しない。
僕が高倍率ズームのマイナーなコンデジを多用するのは、人や機械の都合に合わせて作られてきた定番の距離を気にしないで済むからです。もちろん画質やいろいろなことを妥協しますが。間合いを見極める、尊重する、たとえそれを乗り越えるスキルがあっても。
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by color-code | 2018-03-10 20:10 | うみのいろはそらのいろ | Comments(0)
久米島に回遊してくるザトウクジラ達

鯨はいつまで経ってもあまりに魅力的すぎて、心を凪ぎに保つことが難しい。
咆哮のような呼吸音を上げて潜降し、仲間を電柱を束ねたような大きさの身体で叩きあい、飛び、船底から響きわたるくらいの轟音で歌を歌う様はまさに巨獣、それなのに漆蒼の水中をスローモーションのように移動してゆく彼らは時に奇妙に現実感がなく、宇宙空間に浮かぶ未知の生命体のようです。

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ただこの出会いはあまりに鮮烈なものなので、長く記憶にとどまり、時に気づかないまま惹かれ引き込まれてしまうことがあります。彼らに会いたい、もっと近づきたい、もっといい写真が撮りたい。。。自分がそうだったように、まるで麻薬のような枯渇した感情を何年も心の奥に燻ぶらせ続けることもあるのです。あの海に居た数時間、自分は何と向き合っていたのだろう。鯨だろうか、自分の欲だろうか、そんな時、わからなくなります。そしてこの感情は今でもコントロールすることがとても難しい、とても。これは鯨に魅せられた人が多かれ少なかれ、感じ、考えていることかもしれません。


ザトウクジラ達が今年も久米島近海を訪れています。島回りに来たのが1/23、かれこれ1か月経って個体数も増えました。今期は島の近いところに居てくれることが多く、おかげでダイビングの合間に観察できる機会も増え、記憶に長く残るうれしい出会いもいくつかありました。掲載した画像はそのうちの動画に収めたものを切り取った画像です。ここ数年間でもまれにみるリラックスした船上とダイバーの方々、そして鯨が起こした数少ない出会いの数分間でした。彼らの滞在もこれから終盤。3月中旬には北に向かってまた旅立ち始めます。


僕は彼ら鯨との関係は、物理的な距離の長短にあまり関係がないということに確信を持っています。。むしろ近ければ近いほど、人は様々な欲にのまれ、野生である彼らを遠ざけてしまうことがあるからです。
鯨と共に海で時間を過ごすことは、まさに自分についてゆっくり考える時間でもあるとも考えています。そう気づかせてくれる生物に出会えたことは幸運な事でした。大切な贈り物です。そうなったいきさつは以前にもいくつか書いたので、興味のある方はお読みいただければ幸いです。
そしてこの時期に鯨とダイバーの皆さんとの橋渡しをすると同時に、野生とのボーダーライン上に居るサービス提供側として戒めになっているのが、写真家水口博也さんのサイトのこの記事です。はじめて読んだ時から今後もずっと指針です。たどり着ける境地では到底ありませんが、ブレ続けようとも同じ方向だけは向いていたい。


僕は今後もエンジン音のない波と風の音の中、自分の思うようにならないかたちで、来るなら来てね、そしてたとえ彼らが眼には見えずとも。そういう風に彼らと会えたらと願います。そしてそんな願いを託せる生物が共に住むこの地球は本当に素晴らしい。
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by color-code | 2018-03-01 09:29 | クジラ・イルカ | Comments(0)